冬のおはなし
絵本みなさま、こんにちは。
寒い日が続きますが、風邪などひいていませんか?
きょうはこの季節にぴったりのおはなしをご紹介しますね。
まずは、こちら。『ゆきのひの うさこちゃん』(福音館書店/ディック・ブルーナ文・絵/石井桃子訳)。
*miffy 雪の日 S 発売元 : セキグチ
おうちの窓から外をのぞくと、雪がたくさん積もっていました。うさこちゃんは、
帽子をかぶり、長靴をはいて、マフラーと手袋をつけて、外へあそびに出かけます。
そりすべりをしたり、スケートをしたり、ゆきだるまを作ったり...。
寒い冬でも、外で元気いっぱいに遊ぶうさこちゃんのようすが描かれています。
おはなしの中には、おうちがなくて泣いている小鳥を助けようと、うさこちゃんが
おうちをつくるシーンがあります。
うさこちゃんの優しさに触れ、読み終わったあと、ほっこりとした気持ちになります。
次にご紹介したいのはこちら。『うさこちゃんの おじいちゃんへの おくりもの』です。
(福音館書店/ディック・ブルーナ文・絵/松岡享子訳)
もうすぐ誕生日をむかえるおじいちゃん。おじいちゃんを喜ばせたくて、
うさこちゃんは編み物に挑戦します。
おばあちゃんに教わった編み方を思い出して、一生懸命編んでゆきます。
「おじいちゃん たんじょうび おめでとう! うーんと ながいき してね。」
そう言いながら、手編みのマフラーをさしだすと、おじいちゃんはとても喜んでくれました。
おじいちゃんのことを想う、うさこちゃんの優しさが伝わってくる、素敵なおはなしです。
最後にこちら。『はる なつ あき ふゆ』(福音館書店/ディック・ブルーナ文・絵/松岡享子訳)
白クマの子が、季節ごとにいろんな体験をするおはなしです。
ディック・ブルーナさんが描く「冬」は、どんな絵でしょう?
葉っぱが散って、雪化粧をした木。
雪あそびを楽しむ、白クマの子。
"そして また はるがくる" おはなしの最後は、こんなことばでしめくくられています。
みなさんにとって、ことし1年はどんな年でしたか?ことしあったことを振り返りながら
読んでみるのもよいかもしれませんね。
ぜひおともだち、ご家族とごいっしょに、読んでみてください。
(おまけ)
ボリスとバーバラが仲良く雪あそびをするおはなし"boris in de sneeuw"を
読むと、そりすべりで転んでしまうやんちゃなボリスと、温かく見守るしっかり者の
バーバラの仲むつまじいようすが描かれています。
見た目がそっくりなふたり。でも、ひとつだけ見分ける方法があるんです。
それはね、お鼻の上のそばかす。バーバラには、そばかすがあるんです。
ふたりにそっくりな雪だるまにも、ほらね。
(現在、日本語版は刊行されておりません。)
寒い冬は苦手だけれど、ブルーナさんのえほんを読んでいると、
外で雪遊びがしたくなります。
今年は東京にも雪が降るかしら...?
めみ
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■『ゆきのひの うさこちゃん』 (福音館書店)
ディック・ブルーナ 文・絵
石井桃子 訳
■『うさこちゃんの おじいちゃんへの おくりもの』 (福音館書店)
ディック・ブルーナ 文・絵
松岡享子 訳
■『はる なつ あき ふゆ』 (福音館書店)
ディック・ブルーナ 文・絵
松岡享子 訳