今日2025年6月21日は、ミッフィーの70回目のお誕生日です。 ミッフィー、お誕生日おめでとう!70周年おめでとう!
お誕生日の今日は、ミッフィーにまつわるあれこれをお伝えしたいと思います。
もうよくご存じの方も多いと思いますが、よろしかったらお付き合いくださいね。
ミッフィー誕生のきっかけ
ミッフィーの作者は、オランダの絵本作家・グラフィックデザイナーのディック・ブルーナさん。
ミッフィーの絵本は、ブルーナさんがまだ幼かった息子さんに語ったお話がきっかけで誕生したのだそうです。
家族で海辺にでかけたブルーナ一家。そこには野生のうさぎがいて、夜お子さんが寝る前に即興でうさぎのお話を作って聞かせていたのだそうです。お話を聞くお子さんのまっすぐで純真な瞳を見て、うさぎのお話を絵本にすることを思いついたとのこと。

ミッフィーは、愛するお子さんに聞かせていたお話がもとになったのですね。
だからでしょうか、ミッフィーの表情やしぐさには、ブルーナさんの子供たちへのあたたかなまなざしを感じます。
6月21日はミッフィーのお誕生日
息子さんに語ったお話をもとに、さっそく絵本を描いたブルーナさん。1955年の今日6月21日、ミッフィーの最初の絵本『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』と『nijntje in de dierentuin(うさこちゃんとどうぶつえん)』(初版)の2冊がオランダで出版されました。


こちらは、ブルーナさんのアトリエに貼られていたメモ。
1955年6月21日。大事な日として、忘れないように貼ってあったのでしょうか。

誕生当時の姿は、よく知られているミッフィーとは違いますが、なんだか味わい深い魅力があります。今年はミッフィー誕生70周年をお祝いして、特別にこのnijntje(ナインチェ)のイラストをデザインしたグッズもたくさん登場していますよ。
<グッズの一例>


変わっていくミッフィー
1955年の誕生から8年後の1963年、ミッフィーはこんな姿で登場しました。

みなさんがよくご存じのミッフィーの姿ですね。
それから、年月を重ねてミッフィーの耳やお顔の形は少しずつ変わっていきました。
ブルーナさんは意図して変えたのではないそうで、このように語っていました。
「ただ毎日、ミッフィーを、前の日よりもほんの少しだけうまく描こうとしただけなのです」(ブルーナが語るミッフィーの全て/白泉社)
ミッフィーの変化を楽しめるようなデザインのグッズも、70周年の今年はたくさん登場しています。「今日よりもっといいものを」と研鑽と時間を重ねてきたブルーナさんとミッフィーの足あとを、グッズでも味わっていただけます。
<グッズの一例>


お誕生日の今日、SNSにはミッフィーへのお祝いメッセージがあふれています。
70年以上前に、ブルーナさんが愛する息子さんに語ったうさぎさんのお話。今では世界中で愛されるうさぎの女の子になって、世界中のみなさんにお誕生日をお祝いしてもらっています。絵本はもちろん、グッズやフード、イベント、そしてアトラクションになっても。ブルーナさんがミッフィーに込めたあたたかい気持ちは、70年たっても変わらず、みなさんに届いているのでしょうね。
ミッフィー、お誕生日おめでとう!
アイ