Photo: F.André de la Porte

ブルーナさんのこと

ディック・ブルーナさんは、1927年、オランダ・ユトレヒトに生まれました。
絵本作家・グラフィックデザイナーとして世界的に活躍。
2017年2月、その生涯をとじるまでに、120作を超える絵本を創作しました。
暖かみのある手描きの線、鮮やかな色使い、観る者の想像力に訴えるシンプルで大胆な構成の作品で、世界中の子供から大人まで幅広く愛されています。

graphics

  • de merel in de tuin GEORGES SIMENON
  • O.S.S 117 VIERT 1 APPIL JEAN BRUCE
  • DE PIJP VAN MAIGRET
  • BIBEB in Rome

ブルーナさんは、絵本を作り始める前から、父親の出版社でデザイナーとして活躍し、ペーパーバック(文庫本)の表紙をデザインしていました。1951年から約20年の間に手がけた表紙は2000冊にもおよびました。
そのペーパーバックシリーズの宣伝用ポスターには、本を読み過ぎて目の赤くなったクマのキャラクター<ブラック・ベア>が登場し、人気を呼びました。

  • opwindende pockets
  • lekker lui liggen lezen meteenzwartbeertje
  • de appel
  • books

    1953年には初めての絵本
    『de appel(りんごぼうや)』を、
    1955年にはミッフィーの最初の絵本となる
    『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』を発表します。

  • NIJNTJE

約60年にわたり、アトリエでひとり創作を
続けたブルーナさん。
その絵本は全世界で50カ国語以上に翻訳され、8500万部以上のロングセラーとなっています。

日本では1964年に福音館書店より
『ちいさなうさこちゃん』が出版されました。
以降、5000万部以上の絵本が刊行され、
子供がはじめてであう絵本として親しまれています。

museum

2016年には、オランダのユトレヒトに、ミッフィー・ミュージアムがオープン。
隣接するセントラル・ミュージアムにはブルーナさんの原画やアトリエも展示されています。