【ミッフィーとオランダの旅】第3話 ユトレヒトでミュージアムを巡る
オランダ情報【ミッフィーとオランダの旅】
第1話 花咲くキューケンホフ公園
第2話 アムステルダムのいろどり
第3話 ユトレヒトでミュージアムを巡る
第4話 ユトレヒトの街に残る足あと
最終話 旅の余韻
【ミッフィーとオランダの旅】第1話 花咲くキューケンホフ公園、第2話 アムステルダムのいろどりに続きまして、第3話をお届けします。
今日は、オランダ・ユトレヒトに向かいましょう。
ユトレヒトは、アムステルダムから電車で30分ほど。ブルーナさんが生まれ、生涯創作活動をつづけた街です。
ユトレヒトのシンボルと言えば、高さ112メートルの大きなドム塔。
なのですが、私たちが訪れたときは工事中で、すっぽりとカバーに覆われていました。
よく見ると、工事中のカバーにも時計が付けられていますね。
街のランドマークでもあり、ユトレヒトの人々の腕時計がわりでしょうか。
ちなみに、工事前はこのような姿。街のどこからでも見えるので、散策の目印に。
アムステルダムよりも、運河が一段低いユトレヒトの風景です。
おーい。ボートに乗った女の子たちが手を振ってくれました。
とっても楽しそうなのだけど、なかなか前に進めないご様子。お先に失礼ー。
やあ、ねこちゃんだ。かわいいなあ。
怒ってる?ひなたぼっこのじゃましてごめんね。
といったぐあいに、ふれあい街歩き、ねこ歩きを楽しみながら、街を巡ってまいりましょう。
ユトレヒトには訪れたいスポットがたくさんありますからね。
ナインチェ・ミュージアム
まずは、ナインチェ・ミュージアム。
私たちが訪れた4月下旬、ナインチェ・ミュージアムはまだリニューアル工事中で、運河沿いの歴史ある建物の中で仮設営業していました。
工事中をお知らせするポスターだって、かわいいのよ。
仮の場所とはいえ、趣きのあるすてきな建物の中には、心おどる空間が広がっていました。
館内では、かわいいお子さまたちが、お父さんお母さんと一緒に楽しそうに遊んでおりました。
オランダの子どもたちが「ナインチェー!」と呼ぶさまがとってもかわいくて。
「ナインチェ」。やさしい響きです。もっと聞かせておくれ。
ミュージアムショップも、しっかりとチェックしないとね。
抱きつきたくなる、黄色い存在。
さて、ナインチェ・ミュージアムは、大規模な改修工事を終え、先日6月21日のミッフィーのお誕生日、元あった場所にリニューアルオープンしました。
広さは改修前のほぼ2倍になり、館内にはミュージアム・カフェや、360度のプロジェクションルーム、新しいテーマのお部屋も登場しているのだとか。
また行かなくっちゃね。
nijntje museum
ナインチェ・ミュージアム
https://nijntjemuseum.nl/en/
セントラルミュージアム
新しくなったナインチェ・ミュージアムのお向かいには、セントラルミュージアムがあります。
ここのミュージアムショップの解放感といったら。
美しい空間で、ミッフィーグッズのお買い物をお楽しみいただけます。
そしてそして、今回の旅で一番楽しみにしていた場所へ。
セントラルミュージアムには、かつてのブルーナさんのアトリエがそのまま移築され、一般公開されています。
ブルーナさんが長年愛用していた自転車、創作に使った道具、タイプライターなど。
元のアトリエを細かに写真を撮って記録し、完全に再現するまでに約2年かかったそうです。
柱や梁に貼られたメモやお手紙も、そのまま。
世界中から贈られたプレゼントも、大事に保管され、展示されています。
やや、これはきっと、にんじんのぬけがら。
ブルーナさんはカラーペーパーの切れ端まで、大切に使っていたのですね。
覚悟はしていましたが、やっぱり、心打たれてしまいました。
ていねいに並べられた物の配置、大切に飾っていたもの、使いこまれた道具たち。
ブルーナさんはもうここにはいませんが、
ブルーナさんの人柄と気配は、そのままこの空間に残されているようで。
自身のアトリエについて、かつてブルーナさんはこんな風に語っていました。
たんに仕事場というだけでなく、落ち着いてイマジネーションをふくらませることができる、ぼくの大好きな場所です。
好きなものにかこまれた落ち着ける空間、そして窓から入ってくるユトレヒトの空気。
これらが心をいつもおだやかにしてくれるから、安心して創作活動ができているのだと感じています。
(引用元 ミッフィーからの贈り物 講談社)
ブルーナさんの愛したこの空間から、たくさんの作品が世界中に羽ばたいていったのですね。
私もおだやかな気持ちになって、ミュージアムを後にしました。
さようなら。また会いにきますね。
セントラルミュージアム
https://www.centraalmuseum.nl/en
さあ、次回もユトレヒトをめぐります。
あれも、あれも、見に行かなくちゃ。
後編に、つづく。
アイ
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第2話 アムステルダムのいろどり
第3話 ユトレヒトでミュージアムを巡る
第4話 ユトレヒトの街に残る足あと
最終話 旅の余韻