今日は語呂合わせで いい色(1116)の日 なのだそうです。
ミッフィーで色といえば、「ブルーナカラー」があります。
長くミッフィーを愛してくれている方々にはもうお馴染みの色ですが、
最近ブルーナさんの世界を知ってくれた方のために
今日はブルーナカラーをご紹介しますね。
シンプルを追求し続けたディック・ブルーナさん。
その姿勢は色づかいにもあらわれていて、
絵本で使う色は基本的に、
レッド、イエロー、ブルー、グリーン。
そして動物を描くときなどに使われるブラウン、グレーの、合わせて6色のみ。

それぞれの色には、メッセージが込められています。
ブルーナレッドは、あたたかい家族とうれしいときの色。
例えばミッフィーがお誕生日の日にご馳走を食べる場面では、赤い背景です。
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少し黄みがかった赤は、太陽の光をいっぱいに浴びたオレンジのように瑞々しい色。
ブルーナレッドをみると、パッとミッフィーを思い浮かべる方も多いでしょうか。
ブルーナカラーの中でも代表的な ザ・ブルーナカラー と言えるかもしれません。
ブルーナイエローでは、
あたたかい家の中と楽しい気持ちが表現されます。
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ブルーナカラーの黄色は少しだけ赤みがかっていて
まさに今街角で絨毯をつくっているいちょうの葉にも似た、ぬくもりを感じる色です。
ブルーナグリーンは、
豊かな自然と生命の色。
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落ち着いているけれど、あたたかさも感じるカラーです。
ブルーナブルーは、
「引き下がって見える色です。それに寒い感じのものです」とブルーナさん。
(『ディック・ブルーナの世界ーパラダイス・イン・ピクトグラムズ(日本語版)』エラ・ライツマ 文、今江祥智 訳、1992年、駸々堂出版 より)
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赤と黄色の発色が際立つ、落ち着いた色で
澄み切った空や海など自然を表す色としても登場します。
ここでひとつ豆知識。
ミッフィーはブルーナレッド、イエロー、ブルーのお洋服は着ているけれど
ブルーナグリーンのお洋服は絵本の中では着たことがないんですよ。
ミッフィーのクローゼットの中には、緑のお洋服がないのかもしれませんね。
ブラウンとグレーは、
最初は4色で絵本を表現していたブルーナさんが
どうしても必要になって加えた2色。
ブルーナブラウンは
スナッフィーを描くために登場させました。
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この色のおかげで、ボリスやバーバラ、メラニーなど新しい登場人物のアイデアにつながります。
ブルーナグレーは、
ゾウやネズミなどを描くために使われ始めました。
黄みがかっていて、街中ではなかなか出会えない特別なグレーです。
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ブルーナさんは、最適なグレーをみつけるために時間をかけたんだんだそうですよ。
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ブルーナさんが選び抜いた、いい色。
紙の白地と、イラスト線の黒を使いながら
この限られた色で無限に広がる絵本の世界をつくれるなんてと
驚かされますよね。
過去のみみよりブログでも、ブルーナカラーのことを紹介しています。
お時間あれば、ぜひこちらもご覧くださいね。
ほい