おたんじょうびおめでとう、ミッフィー
日記ミッフィー、おたんじょうびおめでとう!
今日はミッフィーのおたんじょうびです。66年前、1955年の6月21日、ミッフィーはオランダで誕生しました。
今日は、ミッフィーを改めてじっくりと見てみましょうか。
お手元にミッフィーの絵本や、ミッフィーの印刷されたグッズがありましたら、じじっーとその輪郭線を見てみてください。
ちょっと、線が震えているの、お分かりになるでしょうか?
ミッフィーの作者、ディック・ブルーナさんは、絵筆を使って、点と点をつなげるようにゆっくりと線を描いていました。
だから、線はまっすぐではなく、細かな震えがあるのです。
ブルーナさんは、
「僕の心臓の鼓動とか、息づかいとか、そのときのミッフィーへの気持ちとかが、このラインに伝わって、人間味をあたえている」
と語っていました。
*「ミッフィーからの贈り物 ブルーナさんが初めて語る人生と作品のひみつ」(講談社)より
それから、もういちどみなさんのお手元のミッフィーを見ていただいて。
おみみはどんなかたちをしていますか?
1955年に誕生したときは、すこし広がっていたおみみ。その後、とんがったおみみになり、丸いおみみになり。ミッフィーの姿は時とともに、少しずつ変わっていきました。これは意図したものではなく、「今日よりももっといいものを」という思いで、ブルーナさんが毎日描き続けた結果。
ブルーナさんが、一筆一筆大切に、長い時間をかけて。
ミッフィーの線や姿には、ブルーナさんの思いと、ミッフィーと重ねた長い時間が、かくされているようです。
ブルーナさんがひとり創作を続けたアトリエには、こんなメモが貼ってありました。1955年6月21日ミッフィー誕生。
忘れちゃいけない、大事な日ですものね。
さあ、今日はSNSがミッフィーへのお祝いでいっぱいです。
大好きの気持ち、ミッフィーとの思い出。みなさんから寄せられている、ミッフィーへのメッセージを大切に拝見しています。じーんとしてしまって、朝からずっと涙目です。
とんがったおみみにも、まるいおみみにも。
ブルーナさんが一筆一筆大切に描いたあの子のおみみには、世界中からの「おめでとう」の声が届いているでしょう。
66年前にブルーナさんが生みだしたミッフィーは、いつまでもずっと私たちの大切なおともだち。
これからもずっとずっと、よろしくね。
ミッフィー、おたんじょうびおめでとう!
アイ