こんにちは。
春の芽吹く季節に
ブルーナ絵本「ふしぎな たまご」をひらいてみました。
もし、みどりの野原に、 雪のような、
まっしろいたまごをみつけたら...
これは、わたしのよ と、めんどり。
これは、わたしのだ と、おんどり。
おんどりが、たまごをうむかしら?
これは、ねこのたまご と、こねこがいいます。
それをきいた、いぬは、可笑しくなって。
まさにそのとき、たまごが、みしりとなります。
ほら、ぼくだよ と、
たまごのなかから、でてきたのは...
げんきいっぱいのあひるのぼうやでした。
おなかがぺこぺこの、あひるのこのために、
みんな、おおいそぎでパンを探しにゆきます。
あひるのこのそばには、いぬさんがついていますからね。
ごあんしんあれ。
みんなのあつめたパンを食べて、
あひるのこは、むくむくと大きくなります。
むくむく とね。
「ふしぎな たまご」 ディック・ブルーナ文・絵 / 石井 桃子訳 福音館書店
たまごをめぐるちいさなドラマ。
ユーモアたっぷりのストーリーが、どうぶつたちの愛情を豊かにしています。
絵本の中には、こんなふしぎな絵が。
しっぽをぴんと伸ばした、まっくろこねこ。
微笑ましいくらいの、まっしぐらなうしろ姿です。
桜の木も蕾がほころびだしたら、瞬く間、空には満開の花びら。
あたらしい季節。春が、訪れました。
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