みみよりブログ

はる なつ あき ふゆ

絵本

こんにちは。
朝の空気のなんとつめたいこと。 吐く息の白さにいっそう冬を感じます。

さて、きょうは四季を描いたブルーナ絵本をご紹介したいと思います。
はる なつ あき ふゆ」 ディック・ブルーナ 文・絵 /松岡 享子 訳 (福音館書店)

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「はる なつ あき ふゆ」

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一本の木に象徴される様に、季節の移り変わりと、
白クマの子を通して、四季に包まれるような、 私たちの日常が丁寧に描かれています。

季節に沿ったイラストが並んだ、おはなしのない絵本。
物語は読み手にゆだねられます。


はる
花が咲き、蝶が舞う。
雛が孵り、羊は暑い夏を前に、毛を刈り取られます。

なつ
草花も白クマの子も水を浴び、 芝生の上で太陽の陽射しを心ゆくまで吸い込みます。
日光のもとで果実は熟し、やがて収穫を迎えます。

あき
木の葉は枯れ落ち、慈しむように落ち葉を掃き集めます。
きのこは最盛期となり、薪を集め、冬に備えます。
長雨の続く日。

そして、ふゆ。
白い雪が降る、冬。
雪遊びが出来るのは冬の間だけ。

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窓の外に広がる雪景色。
まるで時計の針の動きをたしかめるように、
窓ごしにじっと、外をみているクマの子は、 どんな風景を感じ取っているのでしょう。


そして、さいごのページには、こんな魔法の言葉が。
「そして また はるがくる」。

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あたたかい春は約束どおりに、きっとやってきます。
さむい冬の間は、ブルーナ絵本から、ぬくもりをどうぞ。


夏うまれだったブルーナさん。
日光浴してるこの姿。
なんて気持ちよさそうなんでしょう。
この開放的な季節をきっと好きだったのではないかな、と想ったりします。

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