みみよりブログ

あしたは、ミッフィーのおたんじょうびです。

日記

“ミッフィーは、ぼくの心の中にいる「小さな友だち」のような存在なのです。”
『ディック・ブルーナ ぼくのこと、ミッフィーのこと』 (講談社)のなかで、ブルーナさんはそう語っています。

1955年6月21日。
この日にミッフィーの最初の絵本「ちいさなうさこちゃん」と「うさこちゃんとどうぶつえん」の2冊が出版されました。そしてこの日が、ミッフィーの誕生日となりました。それは、いまから59年前のことです。

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ただ、このときのミッフィーは、いま私たちのよく知っているミッフィーとは少し趣きがちがいました。
(でも、このミッフィーがどんなだったかは、また今度のお話にしておきます。)
きょうは、あしたがお誕生日のミッフィーの、もうひとつのおたんじょうびの話をさせてくださいね。

絵本『うさこちゃんのおたんじょうび』を、ご存じでしょうか。
もちろん!いちばん大好きな本だよ。という方もたくさんいらっしゃいますよね。

この『うさこちゃんのおたんじょうび』は、ミッフィーが主人公となる6冊目のお話しになります。
1963年に初期の4作品 (「ちいさなうさこちゃん」、「うさこちゃんとどうぶつえん」、「ゆきのひのうさこちゃん」、「うさこちゃんとうみ」)が出版されてから、しばらくの月日が経ちました。そして1970年に出版されます。

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このお話の生まれる源には、ブルーナさんのあるひとつのイメージがありました。
それが、きょうお話するもうひとつのおたんじょうびの秘密です。

“『うさこちゃんのおたんじょうび』を描くときに、ミッフィーに花柄のドレスを着せてあげたいと思ったのです。この時点でミッフィーは女の子になったのです。”

“じつは、さいしょにミッフィーを描いたときは、男の子とも女の子ともイメージはしていなくて、 ただのうさぎの子どもでした” と、ブルーナさん。(『ディック・ブルーナ ぼくのこと、ミッフィーのこと』 (講談社)より)

「....ミッフィーは女の子になったのです。」
無垢なただの子うさぎだったミッフィーが、いつしか花柄のワンピースが良く似合う女の子に成長した。
そう思うとなんだかいっそう、ミッフィーが愛おしく思えてきませんか?


さぁ、あしたはミッフィーの59回目のおたんじょうびです。
みなさんの心の中にもいる「小さな友だち」に、“おたんじょうび、おめでとう”と語りかけてくださいね。

ミッフィー広場では、6月いっぱいミッフィーへのバースデーメッセージを募集しております。
https://www.dickbruna.jp/hiroba/index.html

みなさんのやさしいきもちが、ミッフィーに届きますように。
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*絵本のタイトルは、現在翻訳出版されている福音館書店発行のものです。
*講談社『ディック・ブルーナ ぼくのこと、ミッフィーのこと』は、ミッフィー50周年記念に出版されたものです。
*写真の商品はすべて私物です。

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