ちいさなうさこちゃん
絵本こんにちは。
絵本 『ちいさなうさこちゃん』 のなかに、こんな文があります。
“ふわおくさんたちは あかちゃんに うさこちゃんと なを つけました。”
「うさこちゃん」という呼び名がうまれた瞬間です。
かわいいうさぎの女の子がぱっちりと目を開いてこちらを見ています。
ディック・ブルーナの絵本が日本語の翻訳で出版された、いまから50年まえのできごとです。
1964年、石井桃子さんの翻訳によって、『ちいさなうさこちゃん』、『うさこちゃんとうみ』、
『うさこちゃんとどうぶつえん』、『ゆきのひのうさこちゃん』の4冊の絵本が出版されました。
お話は静と動をくりかえしながら、こころに自然なリズムを残してゆきます。
昼から夜へ。おはよう、そして、さようなら。 眠り、目覚め、眠りのくりかえし。
にぎやかに、しずかに。
『ちいさなうさこちゃん』 さいしょのページ。
そして、さいごのページ。
“そして うさぎのとうさんが おうちのまどをしめました”
(おしまい。)
(しずかに。)
(おやすみ。)
福音館書店から、「子どもがはじめてであう絵本」として発売されたブルーナ絵本。
全国約500の書店で「うさこちゃんの絵本 翻訳50周年記念フェア」が開催されています。
「うさこちゃん」絵本をはじめ、ブルーナ絵本が店頭に並びます。
この機会に、なつかしい絵本をもう一度手とってみてくださいね。
お子さんのいらっしゃる方は、にほんごの音を楽しみながら、読み聞かせてあげてくださいね。
また、翻訳50周年を記念して、
「うさこちゃん」の絵本4冊のイラストをデザインしたグッズも発売に。
とんがりおみみのミッフィーアイテムをどうぞお見逃しなく。
*福音館書店「うさこちゃんの絵本翻訳50周年記念フェア」
おしらせのページ https://www.dickbruna.jp/news/201403/2007.html
このつぎは、『うさこちゃんとうみ』をご紹介したいと思います。
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