絵本が2冊 出たんだよ
絵本こんにちは。
福音館書店から、新しく絵本がお目見えしました。
「くんくんにこいぬがうまれたよ」と「りんごぼうや」の2冊です。
『くんくんに こいぬが うまれたよ』
『りんごぼうや』
ディック・ブルーナ 文・絵/まつおかきょうこ 訳
福音館書店 刊
ところで。
ブルーナさんの記念すべき第一作目の絵本は何だったか、ご存じですか?
ミッフィーかな?
ちがうんです。
1953年にオランダで出版された「de appel」という絵本です。
このときは縦長の形をした絵本でした。
その6年後、1959年に「de appel」はおなじみの正方形の形に直され、
再び登場します。
この1959年版の「de appel」に新しい日本語訳をつけたものが、
今回の「りんごぼうや」というわけです。
だから、最近のブルーナさんの絵とは、ちょっと違う風合い。
それがまたいいのです。
ぼくには羽も足もないから、どこにも行けないよ、と悲しむりんごぼうや。
風見鶏は、りんごぼうやを背に乗せて、空高く冒険へ連れ出します。
風見鶏の背中にすっぽり。うれしそうな、りんごぼうや。
この木の描き方だって、最近のブルーナさんの絵とは違う味わい。
これ、ちょっと似てる?
この絵本と同じ、1959年に発行されたもの。
ブルーナさんがデザインしたペーパーバックの表紙です。
さて、今回お目見えしたもう一冊のタイトルは…
うまれたの?うまれたの?
そう、
くんくんに こいぬが うまれたよ。
くんくんにかわいい3匹のこいぬがうまれるおはなし。
目があいていなかった生まれたばかりのこいぬたちも、
ほらみて。ちゃーんとお外の草のうえで、うんちできるようになりました。
最後は、おかあさんになったくんくんの、幸せそうな表情で締めくくられる
あたたかい一冊です。
背表紙も美しい絵本。
どうぞ、みなさんのコレクションのお仲間に。
アイ